ドラを使いこなす手順

ドラ』を手の内で使うためには、いつツモってもいいように、手牌の受け入れ準備を整えていなくてはならない。
そして、その数は何枚あっても無駄になることはないのだ。

ドラ入り連続形は筋を残す

 二萬三萬六萬七萬三筒四筒五筒六筒六索八索西西北 七索

 ドラ 六筒

例えば上記手牌。
筒子を伸ばそうとしていた所に、絶好のカンチャンツモ。
ここで形を決める&安全牌残しの 三筒 切りとしたい所だが、巡目が早いならばここは 北 切りだ。


筒子の3メンチャン狙い?
それもあるが、ここで 三筒 を切ってしまうと、万が一のドラ 六筒 を引いた場合、泣く泣く切らねばならないからだ。
三筒 を残しておけば、頭を振り替えて 西 落とし。さらにドラ 六筒 を引いても 三筒 と振り返られるのだ。


ドラ』筋入りの連続形では『ドラ』筋をギリギリまで手放さない。
これが望外な『ドラ』ツモを活かす手順となる。

ドラ入り連続形はドラを端に寄せる

 二萬三萬四萬六萬三筒四筒五筒六筒七筒七筒七索八索北 五萬

 ドラ 四筒

例えば上記手牌。
こうなれば萬子と索子の3メンリャンメンで良しの構え。筒子を払って安全牌を抱くのが手筋だ。


払うべき牌は 三筒 六筒
リャンメン固定だからどちらも同じ、かというとそうではない。


筒子の部分を注視すると、 四筒五筒六筒七筒 の形が見えてこないだろうか?
これは先に説明した「ドラ筋入りの連続形」そのもの。ならば正着打はこの形を維持できる 三筒 となる。
ドラ四筒 を引けば 七筒 と振り替え、安全牌を抱いたまま手牌を高くできるのだ。


ドラ』入り連続形、特に頭がくっ付いている形ならば、『ドラ』を端に寄せることだ。
ドラ』は一枚より二枚。万が一重なった時に、すぐ頭と振り替えられる形を残すことが重要なのである。

ドラそばを残す

 二萬三萬六萬三筒四筒五筒七筒七筒三索六索七索八索北 七萬

 ドラ 四索

リャンメンリャンメンのイーシャンテンである上記手牌。
しかしまだ序盤であるならば、『ドラ』そば 三索 残しの 北 切りが手順だ。


ドラ』そばは『ドラ』含み面子の貴重な種。
「これを切ったら『ドラ』が使い切れない」といった牌は、できる限り手の内に留めるべきだ。
特に上記手牌は、『ドラ』を引けばタンピンドラ1確定となる。


ドラ』そばは、他家の攻勢が入ればたちまち危険牌に早変わりする牌だ。
しかし、それを恐れて先切ってしまうと、『ドラ』を引いた時にツモ切らざるを得ない状況になってしまう。
ドラ』は、自らが受け口を作って待つべき牌なのだ。


ちなみに上記手牌は、 五索 を引けば 三索 八索 の代わりに安全牌を抱けることは言うまでも無い。
無論 五索六索七索 と、ドラ 四索 を引いても使いきれる形になるからだ。


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