リャンメン+シャンポン
リャンメン・リャンメンの好形イーシャンテン。そこが対子になったリャンメン+シャンポン形。
実戦で良く見る形だが、速度と安全性、両面を考慮しなければならない繊細な形なのである。
判断基準は勝負手か否か、だ。
勝負手ならば受け入れ最大限
上記手牌は、タンピン三色が見える勝負手である。
仮に北が共通安全牌だとしても、ここで 切りは無い。
を残せば6種20枚。
これは「3メンチャン+リャンメン」の超好形イーシャンテン、5種19枚に勝る受け入れ枚数なのである。
しかも、この手牌ならば対子が暗刻になっても三色目は崩れない。
ならば受け入れ枚数は最大限に保つべきだ。
ちなみにこの手牌。ポンしてクイタンにもできるが、これは和了トップかドラポンに留めるべき。
1000点2000点で和了するのはあまりに惜しい手牌だ。
捌き手ならば安全性重視
上記手牌は、どう見ても平和がせいぜい。ドラがなければ明らかに捌き手である。
これならば を先切りして共通安全牌の北を抱えるべきだ。
を切れば4種16枚。
受け入れ枚数は4枚少なくなるが、その4枚で安全を買うと考えよう。
捌き手は速度重視だが、同時に安全性も考慮することが大切だ。
ちなみにこの手牌。親ならば受け入れ最大限の北切りもありだ。
親は聴牌・和了一直線が正しい手筋である。
役牌シャンポンなら受け入れ重視
上記手牌は、シャンポンの片割れが役牌である。
これならば白が枯れていない限りは北切りである。
どう見ても立直のみか役牌のみ。ならば白は一鳴きして捌き手とするべき手牌だ。
いざとなれば白の対子落としでオリに回ることも出来る。
速度と安全性を兼ね備えた、立派な捌き手である。
ここで 先切りのリャンメン固定は無い。普通はしないと思うが。
数牌シャンポンなら場に出ている枚数で判断
先の勝負手と同じ手牌。
しかし、この手牌で どちらか一枚、または両方一枚ずつが捨てられている場合はどうであろう。
基本的に内よりの数牌は、他家の手の内で一枚は使われていると考えるべき。
即ち、シャンポンの一枚が見えた時点で、そこが暗刻になる可能性はほぼ無いと見るべきである。
ましてやそれぞれ一枚ずつ見えていれば、そこは既に死に面子同然。
ならば、このシャンポンは見切って⑦先切りが良い。
ドラシャンポンなら受け入れ重視
上記手牌で、 がドラの場合はどうであろう。
この場合は受け入れ重視の北切りが良い。
ここでドラを惜しんでの 切りは悪手。如何に片割れが出やすい老頭牌でも、シャンポン固定にしてはいけない。
の先切りも悪手だ。なにもわざわざドラ暗刻になる可能性を捨てることはない。
問題は、先に が入った場合。
シャンポンの片割れが老頭牌ならばシャンポン待ちでも良いが、基本はドラ切りのリャンメン立直である。
片割れが中張牌ならばなおのことだ。
待ち数を多くして、出あがりを当てにせず、ツモに賭けるのが立直の王道である。
リャンシャンテン以下の場合は受け入れ重視
いままではイーシャンテンの場合を論じてきたが、それ以前の場合について考えてみる。
仮にリャンメン+シャンポン形を としよう。
この形は、 の複合面子候補になったり、 の3メンチャン候補になる優秀な形。
従って、リャンメン固定で を払うのは、早いうちは避けるべきである。
など端に絡む形の場合、早めの 先切りで後々 を引き出す打法もある。
しかし、これは他家が河を見て「早いうちに を先切りしているから 待ちは無い」と判断してくれることが大前提である。
河など見てもいない相手ならばやるだけ損である。
また、先切りばかりするとかえって読まれてしまう上、肺効率的に無駄が生じる。
従って、先切りしたり残しておいたり、ランダムで打ち方を変えるのが良いだろう。