リャンメン+シャンポン

リャンメン・リャンメンの好形イーシャンテン。そこが対子になったリャンメン+シャンポン形。
実戦で良く見る形だが、速度と安全性、両面を考慮しなければならない繊細な形なのである。
判断基準は勝負手か否か、だ。

勝負手ならば受け入れ最大限

二萬三萬四萬八萬八萬三索四索二筒三筒四筒六筒七筒七筒北



上記手牌は、タンピン三色が見える勝負手である。
仮に北が共通安全牌だとしても、ここで 七筒 切りは無い。


七筒 を残せば6種20枚。
これは「3メンチャン+リャンメン」の超好形イーシャンテン、5種19枚に勝る受け入れ枚数なのである。
しかも、この手牌ならば対子が暗刻になっても三色目は崩れない。
ならば受け入れ枚数は最大限に保つべきだ。


ちなみにこの手牌。ポンしてクイタンにもできるが、これは和了トップかドラポンに留めるべき。
1000点2000点で和了するのはあまりに惜しい手牌だ。

捌き手ならば安全性重視

一萬二萬三萬六萬七萬四索五索六索九索九索六筒七筒七筒北


上記手牌は、どう見ても平和がせいぜい。ドラがなければ明らかに捌き手である。
これならば 七筒 を先切りして共通安全牌の北を抱えるべきだ。


七筒 を切れば4種16枚。
受け入れ枚数は4枚少なくなるが、その4枚で安全を買うと考えよう。
捌き手は速度重視だが、同時に安全性も考慮することが大切だ。


ちなみにこの手牌。親ならば受け入れ最大限の北切りもありだ。
親は聴牌和了一直線が正しい手筋である。

役牌シャンポンなら受け入れ重視

一萬二萬三萬六萬七萬四索五索六索六筒七筒七筒白白北


上記手牌は、シャンポンの片割れが役牌である。
これならば白が枯れていない限りは北切りである。


どう見ても立直のみか役牌のみ。ならば白は一鳴きして捌き手とするべき手牌だ。
いざとなれば白の対子落としでオリに回ることも出来る。
速度と安全性を兼ね備えた、立派な捌き手である。
ここで 七筒 先切りのリャンメン固定は無い。普通はしないと思うが。

数牌シャンポンなら場に出ている枚数で判断

二萬三萬四萬八萬八萬三索四索二筒三筒四筒六筒七筒七筒北


先の勝負手と同じ手牌。
しかし、この手牌で 八萬 七筒 どちらか一枚、または両方一枚ずつが捨てられている場合はどうであろう。


基本的に内よりの数牌は、他家の手の内で一枚は使われていると考えるべき。
即ち、シャンポンの一枚が見えた時点で、そこが暗刻になる可能性はほぼ無いと見るべきである。
ましてやそれぞれ一枚ずつ見えていれば、そこは既に死に面子同然。
ならば、このシャンポンは見切って⑦先切りが良い。

ドラシャンポンなら受け入れ重視

一萬二萬三萬六萬七萬四索五索六索九索九索六筒七筒七筒北


上記手牌で、 七筒 がドラの場合はどうであろう。
この場合は受け入れ重視の北切りが良い。


ここでドラを惜しんでの 六筒 切りは悪手。如何に片割れが出やすい老頭牌でも、シャンポン固定にしてはいけない。
七筒 の先切りも悪手だ。なにもわざわざドラ暗刻になる可能性を捨てることはない。


問題は、先に 五萬 八萬 が入った場合。
シャンポンの片割れが老頭牌ならばシャンポン待ちでも良いが、基本はドラ切りのリャンメン立直である。
片割れが中張牌ならばなおのことだ。
待ち数を多くして、出あがりを当てにせず、ツモに賭けるのが立直の王道である。

リャンシャンテン以下の場合は受け入れ重視

いままではイーシャンテンの場合を論じてきたが、それ以前の場合について考えてみる。


仮にリャンメン+シャンポン形を 五萬五萬六萬 としよう。
この形は、 四萬五萬五萬六萬 の複合面子候補になったり、 五萬五萬五萬六萬 の3メンチャン候補になる優秀な形。
従って、リャンメン固定で 五萬 を払うのは、早いうちは避けるべきである。


七萬八萬八萬 など端に絡む形の場合、早めの 八萬 先切りで後々 九萬 を引き出す打法もある。
しかし、これは他家が河を見て「早いうちに 八萬 を先切りしているから 九萬 待ちは無い」と判断してくれることが大前提である。
河など見てもいない相手ならばやるだけ損である。
また、先切りばかりするとかえって読まれてしまう上、肺効率的に無駄が生じる。
従って、先切りしたり残しておいたり、ランダムで打ち方を変えるのが良いだろう。


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