孤立中張牌からの面子作成
孤立中張牌から塔子・面子を作ることは、強い最終形を作ることや和了率を上げるために必要な「技術」である。
何故「技術」か?
それはただ単純に中張牌へのくっつきを待つだけではないからである。
手牌・状況に応じた作り方が存在し、それを見極め応用するのが「技術」である。
始めの目的はリャンメン塔子を作ることだが。。
単純に数牌の機能として、内寄りの中張牌の方がリャンメン塔子になり易い。
が一番、 が次点、 が最下位である。
端に近づけば、それだけカンチャン・ペンチャンの愚形塔子になり易いからだ。
では、常に を残すのが有利かというとそれは違う。何故ならば塔子になった後のことを考慮していないからだ。
最終目的は面子にすること
己のツモだけで面子にするならば、どのリャンメン塔子でも2種8枚という期待値は変わらない。
違うのは、他家から出る頻度。即ち最終形になった場合だ。
一般的には端が絡んでいるリャンメン塔子の方が最終形として優秀である。端牌は機能的に手牌で活かし難いため、場に捨てられることが多いためだ。
また、内寄りの数牌は他家の手牌でも使われている可能性が高い。
そのため、見えている枚数が同じならば、ツモで面子になる確率も若干端牌待ちの方が高いと言える。
そうなると、 が一番、 が次点、 が最下位となる。
以上を踏まえると、機能的には が塔子・面子にするのに最も適した牌と言える。
しかしこれは、あくまでも単独孤立牌としての比較にすぎない。
真の見極めは、他面子との兼ね合いにある。
他の面子との兼ね合い
例えば下記手牌。
今までの例から言えば、 残しの 切りである。
しかし、上記手牌の正着は 残しの 切りとなる。
何故ならば、 を残して を引くと となり、 の受け入れが被ってしまうからだ。
ならば、どこにも被らない塔子ができる。
このように、孤立中張牌を単独で判断することは実は少ない。
他の塔子・面子との兼ね合いで、受け入れ枚数が多い牌を選ぶべし。
赤牌が絡む場合
フリー麻雀ルールなどで赤牌が絡む場合は、例外的に 残しを良しとする。
これは単純に同じ色の赤牌が一番使い易い、という一点からである。
前述した通り、 が絡むリャンメン塔子は最終形としては適していない。
しかし赤牌の受け入れを疎かにする訳にもいかないので、最終形としての性能は二の次にせざるを得ない。