『東風のカバ』からの一言

「退くのも勇気の内だ」


   by スターボウ


東風荘雀帝王杯決勝、サドンデスの南一局。
東風のカバ』に 九萬 を一鳴きされ、手牌に字牌が浮いている場面。
「手牌を進めて字牌を切れば親の手も進む」と判断し、字牌を絞り殺すことを決めた時の一言。


さすがは雀王決定戦決勝に残った男。
東風のカバ』ほど色物でもなく、『虹のジャンヌ』ほど花もなく、『黒蜥蜴』ほど迫力がなくても、さすがに一流である。


押して他家の利となるならば退く。
それが己にとって、損害を出さぬための最善策である事を、『守り』の重要性を理解していなければ言えないセリフだ。


地味でも目立たなくても存在感がなくとも、やはり一流である。