退くという意識 其の1
筆者の『退く』=『守る』ことに対する意識は、
- 勝つための一手段
である。
勝つための要素は何も得点を増やすだけではない。減らさないことも重要な要素だ。
だからこそ、手にならなければ当然のようにオリる。
そこには勇気や弱気といった感情めいたものは存在しない。
ただ「そうする事が勝つための最善手」という判断があるだけだ。
しかし、トーナメント決勝という大舞台。しかも和了されれば負けるかもしれないという場面だ。
ここで己の手牌を捨てて退くことは、勇気が無ければ取れない行動であろう。
そういった意味で、スターボウ氏の決断は賞賛に値する。
出番が無くとも、拗ねずひがまずヘコたれず。とことん一流である。