自分の常識は他人の常識では無いの巻

先週末、久々に馴染みの雀荘に行ってみた。


一昔前は足しげく通い、一時は裏メンまでやっていた店である。
店長・店員・お客、果てはオーナーに至るまでそれなりに顔が利く。


「いらっしゃいませ、おー、お久しぶり」


入店早々に店長の挨拶。
こちらも「ご無沙汰してます」と挨拶を返す。


「只今東発ワン入りなんですが、親マンが出てますので少々お待ち下さい」


ということは20〜30分は待ちな訳だ。
稼動している1卓を見ると、全員が知っている打ち手だ。


(これならわざわざ後ろで観察するまでもないか)


ということで、暫しの間、店長と世間話に興じることにした。


しかし親子程も年の離れた店長と、さした共通の話題がある訳でもない。
ここは麻雀関係の話が差し障り無いだろう。


「そう言えば店長、日本麻雀機構って団体知ってる?」


まずはこの話題だ。
今色々と麻雀界を賑わせているホットな話題。
さすがは自分、完璧な話題選択だ。


『ああ、最近何かと話題の団体だねぇ』
『ですねー。今度大きな大会があるって話だし』


・・・と話を運ぼうと思ったのだが・・・。


「・・・うん? 日本麻雀、何? 協会?」
「・・・いや、日本麻雀機構、なんだけど・・・」
「うーん、いや、知らないねぇ」
「あ、あっそう・・・、まあ知らないならいいや・・・」


(おいおい、この子日本麻雀機構知らないよ奥さん!?)


内心慌てて違う話題で繋ぎましたよ。ああビックリした。