其の6 対人戦に耐性を持つべし
ネットもフリーも人対人である。
そういう意味では同じ対人戦とも言えるが、フリー雀荘の場合は目の前に相手が居るだけに、より対人戦の色合いが濃い。
そして、フリー雀荘には実に様々な経歴の持ち主がいる。
サラリーマン、学生、教職員、クラブのママ、寿司屋の板さん、タレント、定年退職した夫婦連れ、などなどなど。
私が普段行く雀荘だけでも、これだけの人達がいるのだ。
そして、大抵の人達はマナーがきちんとしている常識人である。
しかし、中には
- こいつひょっとして、麻雀じゃなくて嫌がらせに来てる?
と思わず疑ってしまうような人も居る訳である。
曰く「おいおい、そんな見え見えの牌鳴かすなよ!」
(あなたはドラを含め2枚鳴かしてますが)
曰く「やっぱそれ当たりかー。見え見えだから一点で止めたよ」
(ベタオリなのに?)
曰く「・・・(投げ捨て)」
(点棒はきちんと揃えて卓上に)
曰く「お〜いマスタ〜、冷たいのもう一杯〜、ヒック、ウイ〜」
(ここは飲み屋か!?)
・・・・・・。
ここまでにしておこう。
フリー雀荘のイメージを悪く持ってもらいたくないし、何より精神衛生上宜しくない。
闘牌中に冷酒を出す雀荘、というのもどうかと思うが。
繰り返すが、大抵の人達は極々普通の常識人である。
しかしそれが故に、マナーの悪い人が目立つのもまた事実、ということだ。
この手の悪癖にいちいち気にしていては、とてもではないが麻雀にならない。
けしてイラついてはいけない。
話しかけられた場合はガン無視するのも何なので、適当に相槌を打っていよう。
「流れがわりぃなぁ兄ちゃん」 「ですねー」
「おいおいそりゃリーチだろ?」 「そうですねー」
「なぁなぁ、この牌当たりだったろ?」 「いやはやなんとも」
こんな感じで、馴れてくれば会話を一発で断ち切ることが出来る。
この際、まったく目を合わさず、伏し目がちに言うのがコツだ。
また、マナーのなってない人に負けると(なんでこんな奴に!?)と熱くなりがち。
この場合でも、心を鎮め、麻雀に集中しよう。
闘牌中に麻雀以外のことを考えることは、百害以外の何者でもない。
明鏡止水、である。