其の5 鳴きの迷いを見切るべし

先に記した通り、東南戦のご祝儀は概ね面前オンリーである。
従って、誰しもが「出来れば面前で和了したい」と思うものだ。
戦略の上でもそれが正しい。


この心理を背景として、鳴きを一瞬躊躇する、迷って鳴かない打ち手も見受けられる。
この手のモーションは、十中八九赤牌絡みと見てよい。


赤牌があるが故に鳴きたくない。
面前で仕上げてご祝儀が欲しい。
そう思うからこそ躊躇いが生まれるのだ。


また、この場合はテンパイ間近な状況が多い。
テンパイの公算が立っているからこそ、ご祝儀を取るか否かの考慮が生まれるからだ。
鳴かないならば殆どテンパイは無いが、イーシャンテンというケースは多い。


その後、面前でテンパイを果たした場合、赤牌ありである可能性が高い。


また、赤牌込みで鳴く場合などは、ご祝儀を捨ててまで鳴くのだから、ドラ絡みのマンガン級のケースが多い。


どちらにしても要警戒である。
気を付けられたし。