計篇 〜ルールによる戦略〜
さて突然ですが、麻雀をすることによる諸兄の目標とは何でしょう?
技術向上、精神鍛錬という高尚な理念はさておき、取りあえずの目標は「勝つ」ことのはずです。
では、具体的に勝つための最善手は何でしょう?
これを事前に理解していなければなりません。
トップを狙って、最終的に浮いていれば勝ち。
これも1つの真理ですが、あまりにも大雑把すぎます。
麻雀は、ルールによって勝利への最善手が変わるものなのです。
まずはこのことをご理解下さい。
麻雀のルールは、大きく分けて以下3つが上げられます。
- フリールール
- ネットルール
- 競技ルール
それぞれに特徴があり、この特徴に沿った戦略を心がけなければなりません。
ここでは、大半の人の主戦場である「フリールール」「ネットルール」に関してを記します。
フリールール
このルールではトップにウマとオカが付くので、トップ狙いが常道です。
しかし最大の特徴は、なんといっても「ご祝儀」の存在でしょう。
一番のポイントは「レートに対するご祝儀の割合」です。
風速1−1−3だと、ご祝儀の基本は500G。
点棒に直すと5000点の価値があります。
ご祝儀3枚オールを和了すれば3×1500G。得点に直すと45000点です。
これだけでトップを凌ぐ収入が手に入ります。
収支に対して如何に大きな影響を与えるかは、すぐにお分かり頂けるでしょう。
従って、このルールではトップ狙いの他に、リーチしてツモりにいく戦略が理想的です。
赤牌抱えの時などは、積極的にリーチをかけてツモりにいきましょう。
南場で大きく失点している場合も、面前でリーチ狙いが常道です。
狙いは勿論チップ狙い。ラスのままだとしても、3枚オールを引くだけで負け分をチャラにできるのですから。
鳴いてホンイツ・チンイツなどを狙う必要など一切ありません。。
ご祝儀狙いは、仕掛けて点差を縮めるより、余程確実な失点補填方法なのです。
また、雀荘ごとにハウスルールがあるのも特徴です。
場所によっては連勝ご祝儀や特定役ご祝儀が用意されているので、店内の張り紙はよく読んでおくようにしましょう。
ネットルール
このルールには、レーティングという概念があるのが特徴です。
レーティングは相対的な仕組みになっています。
対戦相手のレーティングが自分より低ければ、勝っても上がりが小さく負けると下がりが大きいように出来ているのです。
従って、レーティングが上がれば上がる程、さらに上げるのが難しくなります。
R2000を越えれば、トップのプラスよりラスのマイナスの方が大きいのです。
これは、麻雀の常識「トップが一番偉い」が通用しないルールといえるでしょう。
「ラスが一番怖い」ルールなのです。
従って、何より避けるべきはラスを引くこと。
東発で親マン直撃などを食らった場合、まずはトップを狙うよりもラスを脱出することを考えねばならないのです。
もっともこれは「レーティングを上げることが目標」の勝ち方です。
あくまでも「トップ=勝ち」と捉えるならば、当然トップ狙いが一番です。
また、対戦相手のレーティングを見て、初顔合わせでもある程度技量を測ることが出来ます。
これはフリールールではありえない事です。
サイトによっては「放銃率」「和了率」といった情報が開示されるので、調べた上で闘牌に臨むのが良いでしょう。