打点の見切り

これは、その手牌が将来的に如何ほどの打点になるか、この判断である。


この見切りが確かな人ほど、押し引きに優れている。
見返りがあるから押すのだ。
ならばその見返りが正確ならば、その押しの確度は高いのである。


また、「打点の見切り」が確かということは、最終形の予測が確かということだ。
即ち、手牌構成・仕掛けの判断も確かなものとなる。


 二萬三萬四萬五萬三索四索五索二筒三筒四筒八筒八筒北


例えば上記手牌。タンピンのイーシャンテンだ。


打点の見切り」が確かな打ち手は、この手の最高形が234 or 345のメンタンピン三色であることを知っている。
知っていればこそ、上家の 四萬 になど目もくれない。
先にマンズが埋まれば即リーチだし、ソーズ・ピンズが伸ばせるようなら安全牌の 北 など抱えることは無い。


打点の見切り」が不確かな打ち手は、漠然とメンタンピンを考えるのみ。
目先のテンパイに目が眩んで上家の 四萬 を鳴いてしまうかもしれないし、マンピンソーの伸びなど考えないだろう。


打牌を1つ重ねる毎に、この「打点の見切り」を確かなものにしていく打ち手が、時に一発で局面をひっくり返す和了を繰り出せるのである。