役牌 其の7
本項では、特殊な手牌・状況に応じた役牌の切り方を考察する。
面前・仕掛け両方が可能な手牌
クイタンも可能な上記手牌。
とりあえず役牌を切ってみて、鳴かれれば速さ優先でクイタン。
鳴かれなければ打点優先でリーチタンヤオを狙う。
二 を切ってリャンメン固定にしてしまうと仕掛けが利かない。
手牌の自由を奪うことなく、かつ鳴かれても対応策がある場合はさっさと切ってしまうのが吉だ。
また上記手牌。
ご祝儀無しならばさっさと仕掛けて流すが吉だが、ご祝儀有りの場合はリーチも視野に入れたい。
この時もタンヤオと同様、さっさと役牌を切り出し、その時の反応次第で対応すれば良い。
オーラストップ目
自分 | 36000 | 子 |
雀士A | 27500 | 子 |
雀士B | 8500 | 子 |
雀士C | 28000 | 親 |
2着目の親とはと8000離れたトップでオーラス。
さらに、2着目と3着目が接戦で凌ぎを削る状況だ。
ここで恐れるのは親の連荘。
自身がさっさと和了して逃げ切ることが望ましいが、手牌が重くてとてもそれは適わないとしよう。
しかし、幸い2・3着目が僅差で争っているので、役牌を持っていれば下家(雀士A:3着目)は仕掛けるだろう。
こういう時は、さっさと役牌を切り出していく。
無論、親が染め手をしていない事が前提だ。
そして首尾良く下家が鳴いてくれれば、その後も甘い牌を切り出して鳴かせてあげる。
ドラが見えていて5200以上無いと判断できれば、差し込んでも構わないのだ。
順位と点差を意識し、安い手で和了して貰うためには役牌が一番良い。
重なる前に切る・絞るばかりが役牌では無い、ということだ。
もっとも、この場合は下家にある程度の「大局観」がある事が前提となる。