例題１

　　

　ドラ　

受け入れの広さ

まず上記手牌、『受け入れの広さ』を主眼において考えてみよう。
この場合、一番受け入れが広いのは打 or となる。


の１０種３３枚で聴牌が可能だ。


しかし、この内好形聴牌となるのは の８種２６枚である。
そう、 の２種７枚で単騎待ちになるという欠点があるのだ。

打点

『打点』を主眼におけば、当然タンピン三色を考慮せねばならない。
この場合、２３４ or ３４５の三色が狙える打 以外は考えられない。


の７種２３枚で聴牌が可能だ。


この内、全ての牌で好形聴牌(ノベタン含む)になるという利点もある。


好形聴牌の受け入れのみを考えると、打 or が８種２６枚、打 が７種２３枚。
その差は１種３枚。


この程度の差ならば、『打点』でお釣りがくるだろう。

速さ

『速さ』を求めるならば、当然鳴きを考慮しなければならない。
鳴きの好条件としては、鳴ける枚数が多いこと、鳴いた後が好形であることが挙げられる。

■打 or の場合

好形聴牌は の８種２６枚。
その内、鳴ける牌は の３種１０枚と少ない。

■打 の場合

好形聴牌は の７種２３枚。
その内、鳴ける牌は の４種１４枚。

■打 の場合

好形聴牌は の７種２３枚。
その内、鳴ける牌は の５種１６枚。


なんと、『受け入れの広さ』でも『打点』でもない打 が、鳴きも含めた『速さ』という面では正着打になることが分かった。


ちなみに打 は、面前においても全ての受け入れで役有り好形聴牌が約束されている。