立直 其の2

立直をかける判断基準

立直をかけるか否かの判断は、結局の所下記に集約される。

  • 立直のデメリットをメリットが上回った場合は立直

立直のメリットはルールによって変動するが、基本的には『打点力アップ』と『聴牌宣言による圧力』である。
これが最大のデメリット『全牌ツモ切り』を上回るか否か、が判断の肝となる。


ここでは聴牌時の状況を『先の先』『後の先』に分け、その状況下での立直の是非を記す。

先の先

先手を取って聴牌した場合、注目すべきは下記2点。

    1. 手牌の最終形
    2. 他家の立直に対する打ち筋

先制立直は、『聴牌宣言による圧力』というメリットが他家3人に及ぶため非常に有効。


ここで他家が立直を無視するベタ押し派ならば、好形、即ち強い最終形という後ろ盾がいる。
逆に言えば、強い最終形ならばマンガン以上の高打点でも取り逃しが少ないため、『打点力アップ』が最大限活きる。


他家が立直に対してオリ易い慎重派ならば、多少弱い最終形でも立直で攻めていける。
その反面、高打点で立直をかけると取り逃す可能性もあるため、5200以上はダマといった対応も必要になる。


要約すると、先の先の基準は下記になる。

  • 好形ならば即立直
  • 高打点ならば他家の打ち筋で決める

後の先

既に先行立直がかかっている、または聴牌気配の仕掛けがある場合、注目すべきは下記3点。

    1. 他家の立直に対する打ち筋
    2. 先行聴牌者の予測打点
    3. 手牌の最終形

この状況での立直は、『聴牌宣言による圧力』というメリットはほぼ意味を為さない。
このため、『打点力アップ』と『全牌ツモ切り』の真っ向勝負となる。


ここでも他家の打ち筋は重要である。
他2人がベタ押し派ならば先行者の現物を狙い打とうとしても徒労に終わる。
慎重派ならば先行者の現物待ち(現張り)をダマで仕留める選択も可能だからだ。


先行聴牌者の予測打点』は難しいが、概ね3900〜8000を見積もっておくのが無難である。
己の最終形が、この予測打点と真っ向勝負をして対抗できれば追っかけ立直。でなければおりるのが正道となる。


要約すれば、追っかけ立直の基準は下記になる。

  • 好形・高打点ならば追っかけ立直
  • 現張りならば他家の打ち筋で決める



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