立直 其の1

現代の麻雀で最も基本、かつ重要な役がこの立直。
しかし基本がもっとも難しいのが世の常。立直もその例外ではない。
長所と短所を熟知し、この役の可能性を最大限に引き出すことが勝ち組になる条件となる。

特徴

この立直という役、下記2点において他の役とは決定的に異なる特徴がある。

  • メリットがルールによって異なる
  • 明確なデメリットがある

立直のメリットとルールについて

現代の麻雀には、大きく分けて下記3つのルールがある。

  1. フリー麻雀ルール(一発・裏ドラ有りのご祝儀有り)
  2. ネット麻雀ルール(一発・裏ドラ有りのご祝儀無し)
  3. 競技麻雀ルール(一発・裏ドラ無し)

こうして見ると、ルールの違い=立直のメリットの違い、と言っても過言ではないのが良く分かる。


「1」のフリー麻雀ルールはまさに立直全盛。一発・裏ドラに加えて、それに対するプレミアまで付く。
このルールでは、面前聴牌=立直と言える程、立直のメリットは大きい。


「2」のネット麻雀ルールはコンテンツによって扱いは多少異なるが、ここではロン2ルールを採用している。
一発・裏ドラがあるので立直のメリットはやはり大きいが、プレミアが付かない分、フリー麻雀ルールより重要度は低い。


「3」競技麻雀ルールは、麻雀連盟Aルールなどが挙げられる。
このルールにおける立直は、完全に「1翻を付ける」というメリットのみ。
一発・裏ドラによる打点アップの期待値が存在しないため、立直のメリットは他2つに比べて非常に低い。
他に役があれば立直の必要は無いとさえ言える。

立直のデメリット

立直のデメリットは、前述したメリットと違い、ルールによる差異は無い。それは下記2つである。

  1. 1000点を供託として払わねばならない
  2. あがり牌以外は全てツモ切らねばならない

他にも「他家に聴牌と知られてしまう」が思い浮かぶが、これは教えた方が良い状況も存在するのでここでは除外し、後述する。


「1」の1000点供託は、役を1翻付与するための代償ともいえるものだ。たかが1000点と考えていると1000点に泣く。
「2」は守備力0の攻撃のみ。他家の反撃とは真っ向勝負をするしかなくなる。


他の役にも構成牌が少ない、難易度が高いなどがあるが、これは正確には役を作る上での制限であり、役自体にデメリットは存在しない。
立直には明確なデメリットが存在する。そのことを知っている人程、立直の扱いは丁寧、かつうまいと俺は考えている。


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