工夫は配牌から
多メンチャン待ちにするための最良にして唯一の工夫は、
- 手牌全てを多メンチャンの種にする
です。
こうすれば、最終形は否が応でも多メンチャンになります。
実に単純明快な話です。
しかし、この単純な話を実現するためには、テンパイ、イーシャンテンの時点では遅きに逸しています。
最初から、つまりは配牌からその心構えを持って望まねばならないのです。
そのための代表的、かつ最重要と思われるコツを以下に記していきます。
連続形を残す
一番重要、かつ確実性が高い方法。
それは「連続形」を残すことです。
代表的な連続形としては、「3445」や「4567」といった形が挙げられます。
「4556」の形は、どこにくっ付いてもリャンメンになり、さらに一盃口も見込めます。
さらに2や8を組み合わせた「24556」の形。
ここに3を引けば、「3メンチャン」OR「メンツ+雀頭」になる、とても柔軟な形になるのです。
「4567」は3メンチャンになり易いのが特徴であり、そのままでもノベタン形として使える好形です。
これら連続形は、ペンチャン・カンチャンを払ってでも残すべき形。
テンパイギリギリまで崩さないようにしましょう。
くっ付きは出来メンツに期待
例えば上記手牌。
4メンツへの材料は足りていますが、マンズのカンチャン部分が弱い所。
従って、ソーズかピンズでもう1つメンツ候補を作り出したい場面です。
と では、単純な受け入れ枚数は同じです。
しかし、一方はリャンメンターツの隣、もう一方は出来メンツの隣となっています。
さて、どちらを残すのが有効でしょうか?
の場合、 を引いて の連続形。いい形です。
しかし を引いてしまうと 。 の受け入れが被る形になってしまいます。
の場合、 を引いて 。申し分ない3メンチャン形です。
そして を引いた場合も 。まったく問題ないリャンメン形となります。
このように中張牌にくっ付きを期待する場合、出来メンツに近い牌を残した方が有効となるのです。
ペンチャンと孤立中張牌の選択
ペンチャンの受け入れは1種4枚。とてもメンツになり難いターツです。
これはテンパイまでメンツにならず、そのまま最終形になってしまう可能性が高いことを意味します。
従って、巡目が早い内はペンチャンを払い、替わりに孤立中張牌(3〜7)を残しましょう。
これは河一列、6巡目位までは孤立中張牌を残した方が、後々リャンメンターツになり易いからです。
それ以後は、中張牌を可能な限り手牌に抱きつつ、しかしペンチャンを払わずに進めていきましょう。
これは、中盤以降だと「受け入れが少ない」短所より「1枚引けば即メンツ」という長所が勝るためです。
対子は2組まで
対子は手牌に2組までしかいりません。
なぜならば、それ以上あっても受け入れ枚数はあまり向上しないからです。
例えば上記手牌。
反射的に のペンチャンを払いたくなりますが、受け入れ枚数を考えると 払いが正着となります。
ペンチャンは1種4枚の受け入れですが、対子自体は1種2枚しかないからです。
但し、対子が2組あれば2種4枚の受け入れとなり、どちらかが暗刻になっても、もう片方を雀頭として使えます。
従って、対子は手牌に2組まで。
これが最大効率なのです。
特に端牌の対子はリャンメンターツへの移行が利かない分、ペンチャン・カンチャンに劣ります。
最優先で払ってしまいましょう。