今号の近代麻雀について

レビューという程のものではありませんが、たまにはこういう企画もいいかと。


ただ、点数とかは付けていません。
面白そうではあるのですが、そういうのは他ブログで色々やっておられるようなので。


一応ネタバレを含みますので、まだ未読の方は本誌を先にお読み下さい。

雀荘で遭った愉快な人々

当ブログと相互リンクして頂いている日本プロ麻雀協会 吉田光太プロがゲストです。


吉田光太プロのブログ


  プロ雀士吉田光太の横向き激闘記


は、闘牌模様が実にリアルに語られています。
麻雀読み物に興味がある方は、是非とも足をお運びすることをお勧めします。


会社員時代も熱心に麻雀を打っていたそうですが、遅刻などは絶対しないと勤めていたとか。
雀士兼任会社員としては、実に立派といえるでしょう。


何故なら私は週7回麻雀に行ったり、徹マンの後は休暇を取ったりしていたからです(笑)。


いや、昔の話ですよ?
結婚する前は大分無茶をしていたものです。

東大を出たけれど

こちらも同じく当ブログと相互リンクして頂いている、日本プロ麻雀協会 須田良規プロの連載小説です。
フリー雀荘特有の悲哀と人情を、実に繊細な文章で描いております。
一連の作品は巷で好評を博しており、不肖私もファンの1人です。


  東風戦メンバー戦記


さらに、近代麻雀オリジナルでは、この小説を原作とした漫画が連載開始されました。


今まで立ち読みで済ましていた同誌。
私はこの漫画を読んだ瞬間、定期購入することを決意しました(笑)。


小説・漫画ともに、今から単行本化が楽しみな作品です。

リスキーエッジ

相変わらず無頼感絶好調です。


差し馬相手の対面とは 点差のオーラス。


流されれば終わりという局面で、下家が三副露して打 四筒
次局、対面が 五筒 を差込みますが、同テンの光岡もロン。
3900+300点とマンガンのダブロンで見事逆転勝利を収めました。


二筒 をずばり止めた吉岡の勝負強さと、鳴かれた直後に 五筒 を切らなかった対面西浦のぬるさが伺えます(笑)。


鳴いた後の手出し牌。基本的にこの近辺は待ちの大本命です。
差し込むためにも止めるためにも重要となる情報ですので、普段河を見ないという人も、これは必ず見るようにしましょう。


しかしこの作品。なぜ単行本が出ないのでしょう?


私としては、オバカミーコと並んで楽しみにしている作品なので、できれば単行本として手元に置きたいものです。

オバカミーコ

今回は「三色」の狙い方についてでした。


昔は「手牌の花」と持てはやされたらしいですが、今ではタンピンのオマケ程度の三色。


確かに最近の速攻全盛の風潮には、三色は絡みづらい部分があります。
しかし、常にこれを頭の片隅に入れておくだけでも、打点的な爆発力は向上するはずです。


三色に関する情報が多い今号。きちんと目を通しておきましょう。


特に、最後の我鷹師匠のテンパイ崩し。


 一萬二萬三萬四萬五萬四索五索五索六索六索四筒五筒六筒 三萬

 ドラ 六萬



ここで我鷹師匠は平和テンパイ取らずの打 一萬


これはタンヤオ・ドラ受けに三色まで見た、非常に優秀な一打。
目先のテンパイに囚われず、巡目に余裕があれば手牌の限界まで伸ばしたいものです。


しかし最後のページは要らなかったかなぁ、と思わないでもない(笑)。
ブコメもいいですが、歯が浮く展開は勘弁です。

むこうぶち

きました! やっと安さんが主役の話です!!


最近、連載開始当初の勢いというか、痺れる無頼感といったものが欠けているのは、きっと安さんが前面に出てこないからです(独断&偏見)。


そう。私は安さんのような、いぶし銀的なキャラクターが大好きなのです(笑)。


相変わらず、組織内では異端児扱いされながらも、その方針からは決して逸脱しない安永プロ。
メジャー大会にも関わらず、八百長混じりの麻雀をし、組織の思惑通りに場を進めます。


しかし次の半荘に入った開局直後。
ダントツ目のリーチに対して、サンメンチャンオープン追っかけリーチを仕掛けました。


先行リーチ者の河には嫌った 三索四索 が。対して安永プロは 二索五索八索 待ち。
確実に直撃デバサイする流れで次号に続きます。


ここからは私の勝手は予想ですが、きっと安さんは優勝しないでしょう。
最後直撃して大捲くり、という場面であえて見逃しなどをして、その大会自体の是非を問うことでしょう。


しかしそれがいぶし銀。
男は黙って背中で語る。弟子のためなら何をも通す。優勝せずともその強さは誰もが認める。
格好いいじゃありませんか(笑)。


ちなみに先行リーチ者の下記手牌。


 一萬二萬三萬五萬六萬七萬八萬二筒二筒三筒四筒三索四索 四萬

 ドラ 二筒



確かに一番受けが広くて、かつ三色も見れば打 二筒 です。
しかし私ならば、ドラスジ受けを嫌い、かつメンピンドラドラのマンガンが確定する 三筒四筒 落としを選択します。


これならば、確定マンガンを追いつつ、高め一通ならハネマンになります。しかもドラを引いてもOKです。


何より、不確定な三色や多少広い受けよりも、ドラ対子を大事にすべきでしょう。