待ち牌の優劣

麻雀において、19牌と456牌、どちらの使用頻度が高いだろう?


これは当然456牌である。
内に寄っていれば寄っているほど、その牌は手牌に組み込み易い。


これはイメージ云々の問題ではなく、純粋に面子が作り易いためだ。


従って、1よりは2が、2よりは3が使用頻度が高い。
使用頻度が高いということは、逆に言えば待ちにするには不向きということだ。


以上を踏まえて、下記手牌を見て頂こう。


 二萬三萬四萬五萬六萬一筒三筒九筒九筒九筒二索四索北北

 ドラ 九筒



ドラが暗刻の好手である。


萬子のサンメンチャンは外せないので、当然 一筒三筒 か 24 のどちらを払うか、という選択になる。


本項までで、

  • 待ち牌の枚数
  • 高い色 / 安い色

といった判断基準を挙げたが、これらがほぼ等価の場合、どちらを選べば良いだろうか?

考察

このような場合、多くの人が 一筒三筒 払いを選択してしまう。
それは「牌を内に寄せる」という打ち方が、拭い難く染み付いてしまっているからだ。


別に「牌を内に寄せる」こと自体に問題がある訳では無い。
しかし考えてみよう。


一筒三筒二索四索 、リャンメン・リャンカンになる確率はどちらも同じだ。
今後の変化、という観点から見れば、両者はまったくの互角なのである。


ではどちらを選んでも良いのか?
それは否である。


もしここが最終的な待ちになった場合、場に出やすいのはどちらを考えてみよう。
外側に寄っている 二筒 の方が、若干出易いとは言えないだろうか?


また、 一筒三筒一筒 を引けば、 一筒北 のシャボ受けも可能だ。
これも 二索北 のシャボ受けよりも出易い待ちと言えるだろう。

結論

上記考察により、ここは 一筒三筒 残しに軍配が上がるといえよう。


「牌を内に寄せる」ことは基本中の基本だ。
しかし、手牌によっては、特に最終形が絡む場合は外に寄せる方が良いのである。


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