『天牌』からの一言

bold;font-size:large;">「ラス…、俺がラス・・・」:by 沖本瞬

学生麻雀選手権、予選3回戦オーラス。
影村遼から山越しマンガンを直撃され、2着からラスに落とされた際に漏らした一言である。


なんとまあ贅沢なセリフであろうか?
この世界は3着で大負け。ラスは想定外のようである。
夢のような話であり、しかしいつかはこんなセリフを言ってみたいものだ。


さて言うまでもないが、麻雀においてラスは少なければ少ない程いいものだ。
しかし、だからといってラスが恥かというと、それは違う。
その時々の運によっては、どんな名人強者でもラスは引く。
また、麻雀は4人でやるもの。4人の中、誰かが必ずラスになるのだ。
例えば

  • 黒沢 [麻雀職人]
  • 新満 [超越者]
  • 入星 [帝王]
  • 三國 [氷の打牌]

がセットを組めば誰かがラスに…。
本当か? いや、必ず誰かがラスにはなるな? うむ、なるはずだ、信じ難いが。


一番の問題は、ラスになったことを引きずってしまうこと。
当の瞬も、目一杯ラスを引きずったまま次戦に望み、その影響で自身の打ち筋を見失っていく。


実戦でも、何もできずにラス、トップから急転直下のラス、などは後々引きずりやすい。
こんな時は「たまにはオレだってラスは引くさ!」という気持ちの切り替えが大切だ。