その他のオリ方
これまでに解説した牌が手の内に1つとして無い。そんな状況でもオリに徹しなければならない時もある。
ここでは、そんな危機的状況でのオリ方を2つ紹介する。
数牌暗刻落とし
一般的な考えとして、数牌を暗刻にしていると「これが和了牌では無いか」と疑いたくなるものである。
これをベタオリする時に切るのは勇気がいる行為である。
しかし暗刻にしているということは、最初の1枚が通れば後の2枚は確実に通るのである。
少しばかり安全そうな牌を3枚切るより、危険牌を1枚切って2枚の安全牌を作る方が実は安全性は高いのだ。
「少しばかり安全そうな牌」が通る確率を"3/4"とすると、3種3枚全て通る確率は
「3/4 * 3/4 * 3/4 = 27/64」で『約4割』。
対して「暗刻の数牌」が通る確率を"1/2"とすると、1枚目が通れば残りの2枚は100%通るので、同種3枚全て通る確率は『5割』となる。
遠い筋牌
遠い筋牌というのは、例えば が捨ててある時の を指す。
が捨ててあっても の塔子があれば は和了牌である。普通はまったく見当違いな読みである。
しかし、ある条件が揃えば多少安全になるのである。
前置きとして解説すると、相手の手の内にある牌は和了牌にならない場合が多い。
例えば が手の内にるとしよう。この状態で を和了牌とするには、下記のような最終形でなければならない。
or or
or or
or
他にも色々形はあるが、要するに単純なリャンメン受け は を持っていれば面子として出来上がっているため、最終形にはならないということだ。
話を戻す。
通常、どの牌が相手の手の内にあるかを知ることはできない。
しかし、1〜3巡目当たりで捨てられた牌の筋牌は、相手が持っている可能性が高いのだ。
例えば下記配牌だとしよう。
この配牌 は があるため、完全に浮き牌になっている。 の受け入れを がカバーしているためである。
このような場合、 は1〜3巡目当たりで捨てられる可能性が高く、その時は が手の内にあると読むことができるのだ。
かなり強引な組み立てであるので、無筋より少しはマシ、程度に思っておけばよい。