選択

まあ切るのは 五筒 or 九筒 しかありません。
つまりは

  • イーシャンテン時のリャンカン vs シャボ+カンチャン
  • テンパイ時のカンチャン vs シャボ

という選択になります。


両者両パターンとも、受け入れ枚数はまったくの等価です。
従って、それ以外の要素で優劣を付けねばなりません。

リャンカン

こちらの優位性は、

  • 先にリャンカンが埋まれば平和が付く
  • リャンメンへの変化がある

となります。
これは実に分かりやすいので、解説は不要でしょう。
ピンズが埋まった時の爆発力が魅力です。


逆に劣位性としては、ピンズ待ちの弱さが挙げられます。


先にソーズが埋まった場合、リャンメン変化を待つよりは即リーがベターです。
何故ならば、リャンメン変化枚数と待ち枚数が等しいからです。


その時、 五筒 を切っての即リーは所謂「もろ引っ掛け」になってしまいます。


これはマナー云々の話ではありません。
もろ引っ掛け自体の警戒レベルが、近年かなり高くなっているからです。
切る人も、「無スジよりはまあマシ」位の認識度でしょう。
無論打ち手によりますが。


また、ソーズが埋まる前にバシバシ 八筒 が切られるとさあ大変です。
六筒 待ちリーチに打って出るしかないですが、最終形としてはかなり弱いと言わざるを得ません。

シャボ+カンチャン

こちらの優位性は、

  • 待ち牌種の多さ
  • 最終形の強さ

となります。


リャンカンは 六筒八筒五索八索 の4種16枚。
シャボ+カンチャンは 一八筒九筒五索八索 の5種16枚。


枚数同じなら一緒?
いやいや、これが以外と重要なのです。


リャンカンの場合、ソーズが埋まれば待ち牌は 八筒 にほぼ固定されます。


シャボ+カンチャンの場合、シャボ受けにするかカンチャンにするか、選択肢が残ります。
その時点で枚数が多い受けを選べる自由がある訳です。


また、最終形でシャボ受けを選んだ場合、後引っ掛けになる牌が2種8枚( 四六筒 )あります。
これは単純な「カンチャン vs シャボ」で、特に色濃く出る優位性です。


劣位性としては、平和が付かないこと、リャンメン変化の道が断たれることです。
最終形が強くなる代わりに、変化はまったく望めません。