システム

麻雀大会というのは、普段の麻雀とは違ったシステムが存在する。


これを頭に叩き込んでおかないと、思わぬところで白星を取りこぼすことになりかねない。
心してほしい。

ルール

ルールで一番肝になるのは、リーチに一発裏ドラがあるかどうかだ。


概ね、一般参加可能な大会は一発裏ドラ有りを採用している。
但し、大会によっては一発裏ドラが無いものもある(連盟の王位戦など)。
大会ホームページに載っているので、事前に確認しておこう。


ダブロンは無く、頭ハネルールが一般的だ。
パオも無いので、ダイミンカンでの嶺上開花などは普通にツモ扱いとなる。


その他細かいルールに関しては、受付時にルール一覧が書いた紙が必ず手渡される。
大会開始時にも一通り説明を受けるので、不明なルールがあった場合はここで聞くのが良いだろう。


特に30符4翻が切り上げマンガンとなるのか7700になるのか。
四風連打九種九牌四人立直が途中流局になるのかは確認しておこう。

点数計算

ネット麻雀中心の人は、これが高い敷居となるかもしれない。
リアル麻雀なので、点数を自分で申告せねばならないのだ。


しかし、点数、特に符計算が出来ない人は稀におり、それ程恥ずべきことではない。


もし点数計算に自信が無ければ、半荘開始前に同卓者へその旨を報告しよう。
大体の人は計算できるので、代わりに計算してくれるだろう。


無論、自分で計算できるに越したことはない。
ただ、出来ないから大会には出れない、ということだけは無いことは知っていて貰いたい。

ボーダー

大会には大体予選があり、参加総数中、何人が予選突破できるのかが予め決まっている。
この予選通過ラインが「ボーダー」と呼ばれるものだ。


ボーダーの単位は

  • 基準点30000点の浮き沈みを1/100し、それに順位点を加えたもの

で表される。


順位点はほぼ一律で以下のようになっている。

 一位  +50
 二位  +10
 三位  △10
 四位  △30



ちなみに「△」はマイナスの意味。
麻雀で得点を書く際、マイナスは全て「△」で表されるので覚えておくこと。


例えば42100点持ちのトップで終了したならば、

  1. (42100−30000)/100=12.1
  2. 1位の順位点は+50なので 12.1+50=62.1

この62.1がその半荘でのポイントとなる。
予選終了時、ポイント総計が予選突破人数内に入っていれば、晴れて合格という訳だ。


終戦前には、必ず現状のボーダーが発表される。
例えば12人が予選通過するならば、ポイント上位12位のポイントが、その時点のボーダーだ。


しかし殆どの場合、最終的なボーダーはこれより数十ポイント単位で上がる。
これは、皆がそのボーダーを越えようとトップを狙いにくるためだ。


従って、最終戦前のボーダーはそれ程当てにはならない。
しかし、最終戦で何位を目指せばいいかの目安にはなる。


終戦で玉砕覚悟のトップを取らねばならないのか?
ラスにさえならなければ残れるのか?


これが分かっているかいないかでは、雲泥の差が出てくるのだ。

時間制限

大会は進行の都合上、1半荘に時間制限が付く。
概ね45〜50分といった所だ。


若者・玄人ばかりであれば、問題無く1半荘終わる時間だ。
しかし大会のプレッシャーに押されて打牌は遅くなりがちであり、素人が加わるとさらに遅くなる。


従って、東一局で北家だったならば、南場のラス親は回ってこない可能性がある。
割かしこのケースは多い。


この場合は、点棒支払いや牌の流し込みを率先して行い、卓全体の進行スピードがアップするように引っ張ろう。
打牌もテンポ良く、他の人もそのテンポに巻き込むくらいの意気込みで素早く打つのが良い。


注意点としては、スピードに拘る余り打牌を雑にしないこと。
他の人の打牌速度や長考にイラっとしたり、文句を言わないことだ。


また、制限時間間近、かつ僅差で勝っている場合は、わざと打牌を遅くしてタイムアップを狙うこともできる。


戦略としては優秀であり、勝つために手段を選ぶのは甘いかもしれない。
他人が使うことを責めることはできないだろう。


しかし私はこの戦略を取ったことは無いし、今後も取ることはありえない。
これは麻雀戦略家としてではなく、一麻雀打ちとしての誇りの問題である。