相対的打法 手役編 其の2

前項に引き続き、相対的打法から見る手役の有利・不利についてを論じる。

七対子

待ちが必ず単騎待ちになる七対子
最大でも待ち牌数は3枚しかないので、字牌やスジ牌、端牌といった、他家が捨てそうな牌で待つのが基本。
七対子は出和了期待の役なのである。


対応型の場合、オリで字牌やスジ牌を捨ててくれることが多い。
特に字牌のトイツを崩してまでオリてくれる場面も多く、手の内の字牌を捉えられる可能性が高い。


そう。
七対子は、オリてくれた方が和了しやすい役なのである
対応型相手に先制できれば、かなり有利な役なのだ。




ベタ押し型の場合は、基本的にオリてくれないと考えたほうが無難。


リーチは待ちを良くしてから、という、対ベタ押し型のリーチ策と、七対子は真っ向食い違う役となる。


仮に字牌を抱えられていた場合、ベタ押し型がそれを崩してオリるという選択をすることは殆ど無い。
かつ、スジ待ちもほぼ無意味。
中張牌のスジ牌待ちなど、みすみす餌になりに行くようなものである。


ベタ押し型相手の場合は、純粋に使いづらい端牌やオタ風字牌で待つのが良い。


例えば、八筒が手の内に2枚、場に2枚見えているとしよう。
機能的に九筒は使いづらい。
しかし、八筒の2枚は他家からは見えていないので、オリる場合は特別九筒を捨てる理由にはならない。


だが、九筒は他家にとってまったく使えない牌であることは確か。


ベタ押し型は要らない牌を切る。
即ち、この九筒は出易い待ちと言えるのである。


また、先制リーチに対して七対子をテンパイした場合。
二件リーチなら字牌を崩してオリるだろう、と安易に考えるのは禁物。


対応型が字牌を持っているならば、高確率で出るかもしれない。
しかしベタ押し型相手の場合は、その考えを捨てたほうが無難である。


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