基準

この放銃という行為とどう向き合っていけば良いのか?


それにはまず、他家の攻めに対して攻め返す基準を、自ら設定しておくことだ。
(私の大まかな基準は「不敗のための守り 其の2」に記しているのでご参照あれ)


この基準は、確固たる確率論、統計論で決めることが理想だが、一番重要なのは自分で納得できるものにすることだ。


そして、いざ攻め返す時が来た時、放銃という恐怖を呑み、その基準に従い、


この手牌・状況ならば放銃しても悔い無し


という覚悟を決めること。これが肝要だ。


この判断基準は、小銭を賭けた時、大金を賭けた時、大会決勝の時、大げさに言えば全てを賭けた時でも変わらない。
それが理想的なのは言うまでもない。


とは言っても、この基準は麻雀の勝ち負けに直結するもの。
それ故に、一朝一夕では構築できないし、身に付けるにはさらに年月がかかる。


だからと言ってその努力を怠ってはならない。
強者と呼ばれる人たちは、自らの基準を作り、それに殉じているからこそ強者と呼ばれているのだ。


その域に近づくためには、これは避けて通れぬ道なのである。