役牌 其の3

前回に引き続き、役牌2枚持ちに関して解説していく。

鳴くべき例 ①

 三萬四萬一筒一筒二筒二筒三筒五筒八筒九筒七索九索白白

 ドラ 一索



上記のように、役牌+ホンイツが見える場合。
これは積極的にホンイツを目指し、役牌を仕掛けていくのが良い。


面前手を目指してもリーチ一盃口の2600程度。高くても5200止まりだろう。
対してホンイツ白ならば3900。一通かチャンタ、または他の役牌が絡めばマンガンまで届くかもしれない。


このように、ホンイツ絡みで鳴いた方が高い場合は、一枚目から仕掛けていくべきだ。


通常は仕掛けると守りの面で不安があるが、ホンイツに限っては字牌を手牌に留める性質上、他の仕掛けよりも安定感がある。


 一筒一筒二筒二筒三筒五筒八筒九筒西北 白白白


ピンズ部分は全く進んでいないが、字牌がある分守りやすいのは一目瞭然かと思う。


ホンイツの他、対々も同じようなものだ。

  • 鳴いて高くなるなら遠くても仕掛ける

これを覚えておいて欲しい。

鳴くべき例 ②

 一萬二萬八萬九萬五筒七筒七索九索九索九索西中中

 ドラ 九索



通常ならば、残る手牌がバラバラのため鳴きを見送るケースだが、ドラが 九索 の暗刻抱えの場合はどうだろう?


ドラ暗刻ならば和了に向かうべきだ。
そして、一番和了に近いのは役牌であることは論を待たない。


ここは危険を承知で1鳴きするのが正道、と私は見ている。


ただの役1ではない、マンガンクラスが見込めるならば、多少の遅さには目を瞑る。

  • 遠いが高いならば鳴く

これもご記憶頂きたい。

鳴くべき例 ③

 五萬六萬七萬八筒八筒九筒九筒九筒二索三索西中中

 ドラ 九索



ここで 中 が出たとしよう。ここは鳴きの一手と私は見ている。


この 中 を見送ってもテンパイしてシャボ待ちになった場合、 中 が王牌にでも入れば、和了できる可能性は相当低いだろう。


その可能性が否定できない以上、ここは確実なテンパイを入れるべき場面だ。


いわゆる「捌き手」と呼ばれる仕掛けで、他家の本手を蹴り、安全に局を運ぶ仕掛けはとても重要である。

  • 安くても速ければ鳴く

捌き手」を掛けない結果、他家に本手を和了されている事は良くあること。
勝負手だけを追いかけるばかりでは、そうそう勝ちきれないのである。


ちなみにこの手牌。他家からリーチがかかっている場面ではどうだろう?


所詮役1である。リーチと勝負するには打点的に分が悪い。
しかしリャンメン待ち。リーチを蹴るため仕掛けるべきか?


これは

  • リーチ者の河に 一索四索 が捨ててあるか
  • 危険牌を引いた場合、現物(八筒 or 九筒)はあるか
  • リーチ者が和了した場合の着順への影響

などを考慮して鳴くか否かを判断して頂きたい。


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