基礎からの脱却
前回までで、「麻雀にとって必要となる技術」を述べてきた。
しかしこれらの技術は、麻雀における基礎技術と言ってもよい。
少々学べば、全ての雀士がある程度の水準まで達することが出来るだろう。
押し引きなどは奥深く、極めがたいが、他の基礎技術で他雀士に圧倒的な差は付き難いだろう。
ここでは、私が考える「他雀士と差が付く技術」を述べていく。
最終形の想像力
配牌から最終形を見切り、組み立てる想像力。
これは、単純な牌効率では語ることが出来ない、和了のための重要な要素である。
例えば下記のような手牌。
ドラ![]()
ここで
- マンズのカンチャン引き
- ピンズでメンツができれば
と考え、手拍子で字牌を切ってはいけない。
いや、いけないことはないが、そこが埋っても点数的には高が知れているし、何より遅い。
この配牌を貰った時、瞬間的に
という最終形を想像できること。
これが、他雀士と差が付く一瞬だと考える。
さらに、ここはピンズから払い、マンズが先に埋れば緊急手段の役一だけで捌く、といったことも考えねばならない。
配牌からその手牌の最高形、最速形を一瞬で見抜くこと。
これは経験を積むしかないが、常にそれを考えて打つことが必要となる。