其の1 レートに揺れるべからず
なんといってもまずはこれだ。
フリーではネットと違って金銭を賭ける。
勝ち負けと財布が直結しているのだから、誰しもが緊張を覚えるものだ。
だからといって、これにヒヨると普段通りの打牌が出来ない。
顕著に現れるのが押し返し。
ネットではノータイムで勝負できる牌が押せなくなったり、攻めるべき局面で攻めることが出来なくなる。
この手の問題は馴れが肝心。
馴れるまで背伸びはしない。財布に見合ったレートを選ぶことだ。
いきなりフリーへ行く前に、仲間内で小額を賭けて馴れるのも1つの手だ。
但し、あくまでも友情にヒビを入れない程度に押さえること。これ大事。
其の2 先ヅモに対応せよ
大型チェーン店などのしっかりした店なら兎も角、大抵の雀荘では「先ヅモ」が暗黙的にOK。
場所によってはメンバーすらも先ヅモしてくるのだ。
こうなると、自分が捨てた瞬間にバババッと他3人も牌を切ってくる。
こちらの鳴きの都合など一切お構いなしだ。
ここで一番やってはいけない事は、他に合わせて自分も先ヅモすること。
先ヅモすると、当然ロンはおろか鳴くこともできない。
- 私はテンパイしてないし、鳴く牌も持ってませんよ
と宣言してるようなものだ。
はっきり言って百害あって一利無しである。
先ヅモOKと言っても、先ヅモしなければいけない訳では無い。
テンポを乱す?
場がスムーズに進まない?
そんな都合など知ったことではない。
先ヅモに惑わされず、上家が捨ててからツモることを心がけるべし。
さらに、先ヅモに馴れない内はポンのタイミングが掴めない。
とは言っても、「もう他の人がツモってしまったから・・・」とポンを見送ることはない。
ポン材が出た時は、他に構わずしっかり「ポン」と発声すること。
さらに、鳴きが入ったのにも関わらず、先ヅモした牌を手の内に入れ、こっそり不要牌を返してくる不届き者も稀に居る。
これを防ぐ最大の手段は「目で制す」。
他3人の手元をしっかり見て、しかもそれをはっきりと視線で表すことだ。
後は、人の先ヅモそのものを利用しよう。
先にも述べたが、先ヅモした人はロンも鳴きも出来ない。
役牌、特にダブ東・ダブ南をリスク無く切れるし、ドラをポンされる恐れも無い。
何を切ってもダマテンに刺さることも無いのだ。
そして、一牌引き入れた途端に先ヅモをやめた場合。
ダマテン、または鳴く準備が整ったことを示すのに、これ程あからさまなサインは無い。
また、先ヅモした人がツモ牌を中に入れて、何やら点箱を探り始めている。
明らかにリーチの準備だ。
その一瞬を見切り、その前にポン材が出てればポンしてテンパイ阻止も1つの手段。
しかも手牌に入れた牌を他家がツモ切れば、その牌でテンパイした事丸分かりである。
せこい?
卑怯?
否。先ヅモという自らを害する行為を利用した、立派な戦術である。