本題
- 一発裏あり 赤無し
- 東3局0本場 南家 5巡目
手塚選手は 切り。
仕掛けも視野に入れた純チャン三色が狙いの一手です。
鳴いてもマンガンが見込める反面、受け入れが狭く、急所が多い牌形になってしまいます(特に )。
上家が絞る打ち筋の場合は、成就せずに終わってしまうかもしれません。
但し、自分が南家、つまりは上家が親で攻めてくる可能性を考えると、割かし成功率は高いかもしれません。
片山先生は 切り。
トイツを解して平和の受け入れを増やす一手です。
確かに平和の受け入れは最大数ですが、先にピンズのリャンメンが埋まった場合、結局マンズのカンチャン、どちらかを払わねばならず、その後の受け入れが減ってしまいます。
私ならばここは 切りから のカンチャンを払います。
平和三色を見つつ、カンチャンを払って現物確保の余裕を作る一手です。
引きがロスになりますが、ピンズのリャンメンが埋まればカンチャン+トイツ2つの準完全イーシャンテンになります(完全イーシャンテンはリャンメン+トイツ2つ)。
引きもドンと来い!、です。
また、先に から切って 引きの平和の可能性を追う一手もあり、理想雀士氏はこれを選択しています。
私の場合はマンズを払った時点で6巡目であることを考慮し、より危険になり得る を先に切っておきます。
但し、赤牌有りの場合は 赤五 引きも考慮した 残しも一考の価値ありです。
三色・一通を待つか?
また、マンズのカンチャンを払う一手は、安めの を引いてからテンパイした場合、三色の他に一通の可能性も追うことができます。
この場合、
- 三色を見て 一 切りのダマ
- 一通を見て 三 切りのダマ
- シャボ受け or カンチャンの即リー
の選択になります。
三色ならば、 を引くだけで確定します。
一通の場合は、上手く を引き込めば平和・高目付きのサンメンチャンです。
しかしながら、両者共に変化するための種類が少ないのが難点です。
これを待つならば、そこそこ良い待ちの老頭牌シャボ受けで即リーして、裏ドラを期待する方が良いでしょう。
チャンス手の捉え方
この手牌最大の可能性は、メンピン純チャン三色ドラ1の倍マンです。
が、そのための受け入れ数は非常に少なく、面前で仕上げることは相当難しいでしょう。
次点はメンピン三色ドラ1。ツモか裏ドラでハネマンです。
純チャンほどハードルは高くないですが、確率的に三色になるのは1/6程度。
残りの5/6は、三色崩れの2600が関の山です。
片山先生はこの手をチャンス手と判断しています。
が、私がチャンス手と思うのは、ホンイツ一直線の手牌とか、タンピン赤ドラとか、誰が打って何を引いてもマンガンクラスが見込める手牌です。
例題のように「うまくいけばマンガン・ハネマン」という手牌は、それ程チャンス手とは考えていません。
この辺り、人によって打牌の選択もさることながら、チャンス手の捉え方にも違いがあるのだなぁ、と思いました。
諸兄等のチャンス手の捉え方は如何でしょうか?