本題

  • 一発裏あり 赤無し
  • 東3局0本場 南家 5巡目

一萬一萬三萬七萬九萬二筒三筒六筒七筒九筒九筒一索二索三索


手塚選手は 六筒 切り。
仕掛けも視野に入れた純チャン三色が狙いの一手です。


鳴いてもマンガンが見込める反面、受け入れが狭く、急所が多い牌形になってしまいます(特に 一筒 )。
上家が絞る打ち筋の場合は、成就せずに終わってしまうかもしれません。


但し、自分が南家、つまりは上家が親で攻めてくる可能性を考えると、割かし成功率は高いかもしれません。


片山先生は 一萬 切り。
トイツを解して平和の受け入れを増やす一手です。


確かに平和の受け入れは最大数ですが、先にピンズのリャンメンが埋まった場合、結局マンズのカンチャン、どちらかを払わねばならず、その後の受け入れが減ってしまいます。


私ならばここは 七萬 切りから 七萬九萬 のカンチャンを払います。
平和三色を見つつ、カンチャンを払って現物確保の余裕を作る一手です。


八萬 引きがロスになりますが、ピンズのリャンメンが埋まればカンチャン+トイツ2つの準完全イーシャンテンになります(完全イーシャンテンはリャンメン+トイツ2つ)。


一萬一萬三萬二筒三筒四筒六筒七筒九筒九筒一索二索三索


一萬九筒 引きもドンと来い!、です。


また、先に 九萬 から切って 六萬 引きの平和の可能性を追う一手もあり、理想雀士氏はこれを選択しています。


私の場合はマンズを払った時点で6巡目であることを考慮し、より危険になり得る 七萬 を先に切っておきます。


但し、赤牌有りの場合は 赤五 引きも考慮した 七萬 残しも一考の価値ありです。

三色・一通を待つか?

また、マンズのカンチャンを払う一手は、安めの 四筒 を引いてからテンパイした場合、三色の他に一通の可能性も追うことができます。


一萬一萬三萬二筒三筒四筒六筒七筒九筒九筒一索二索三索 八筒


この場合、

  1. 三色を見て 一 切りのダマ
  2. 一通を見て 三 切りのダマ
  3. シャボ受け or カンチャンの即リー

の選択になります。


三色ならば、 一筒 を引くだけで確定します。
一通の場合は、上手く 五筒 を引き込めば平和・高目付きのサンメンチャンです。


しかしながら、両者共に変化するための種類が少ないのが難点です。
これを待つならば、そこそこ良い待ちの老頭牌シャボ受けで即リーして、裏ドラを期待する方が良いでしょう。

チャンス手の捉え方

この手牌最大の可能性は、メンピン純チャン三色ドラ1の倍マンです。
が、そのための受け入れ数は非常に少なく、面前で仕上げることは相当難しいでしょう。


次点はメンピン三色ドラ1。ツモか裏ドラでハネマンです。
純チャンほどハードルは高くないですが、確率的に三色になるのは1/6程度。
残りの5/6は、三色崩れの2600が関の山です。


片山先生はこの手をチャンス手と判断しています。
が、私がチャンス手と思うのは、ホンイツ一直線の手牌とか、タンピン赤ドラとか、誰が打って何を引いてもマンガンクラスが見込める手牌です。


例題のように「うまくいけばマンガン・ハネマン」という手牌は、それ程チャンス手とは考えていません。


この辺り、人によって打牌の選択もさることながら、チャンス手の捉え方にも違いがあるのだなぁ、と思いました。


諸兄等のチャンス手の捉え方は如何でしょうか?