対戦記 多井プロ 2006/06/19 23:18 其の2
開局早々大きくリードされて迎えた東1局1本場。
ここでの打ち方とは?
テーマ1:『トップ目を捉える打ち方』
東1局1本場
多井プロ | 43000 | 親 |
雀士A | 18000 | 子 |
雀士B | 30000 | 子 |
かにマジン | 29000 | 子 |
ツモ狙い
多井プロのような守りに優れた打ち手に先行された場合、それを逆転するにはそれ相応の工夫がいる。
何せうっかり出場最(直撃)という温さが無いのだから。
その工夫の1つが「ツモ狙い」である。
相手が親ならば、ツモ和了することで一気に得点差を縮めることができる。
まあ、工夫という程のものでは無いが。
今回の場合はまだ開局したばかり。
普通に進めて、他から出上がりを続けても十分点差を埋めることができる。ツモれば儲けの気持ちでいいだろう、
大切なのは、攻めの手を緩めないことだ。
そして多井プロ。
トップ目とは言えまだ開局したばかり。
「押し」と判断すれば、まだまだ攻めてくるはずだ。
東1局1本場 結果
南家のリーチが入り、多井プロは手堅くオリに回る。
私はメンタンで追っかけリーチ。
少しでも差を縮めようとするも、先行リーチのドラ単地獄待ちに捕まって計6500の放縦。
なぜそんなラス牌を掴む…。
東2局0本場 結果
やっとここでリーチが実り、メンピンツモ裏1の1300・2600を和了。
東3局0本場
多井プロ | 41700 | 子 |
雀士A | 23100 | 子 |
雀士B | 28700 | 親 |
かにマジン | 26500 | 子 |
ここでトップ目の多井プロから先制リーチが入る。
トップ目のリーチを狙う
トップ目を捉える一番いい方法は、そこから直接和了することである。
しかし、守りがしっかりした相手では、中々この機会は訪れない。
トップ目のリーチというのは、その数少ないチャンスなのである。
無論、押し引きがしっかりしたトップ目がリーチときた場合、勝負手である可能性が高い。
しかし、それを恐れていては逆転トップが果たせないのも事実なのだ。
全勝負の覚悟で8巡目、タンヤオドラ1の中張牌カンチャンテンパイ。
見返りはそこそこあるが、如何せん待ちが悪い。
「このままでは勝算が薄い」とダマで押すこと1巡。待望の をツモる。
タンピンドラ1テンパイ。待ちの は先行リーチの現物だ。
しかし他家2人が を切るものの、その後は他の現物を切っている。
(この 最後の1枚は確実に山か多井プロの手牌にある)
山にあれば多井プロが掴むかもしれないし、多井プロの手牌にあるならダマで待ってても無意味。
無論、他家が掴むのをダマで待つという選択肢もある。点差が離れてなければそれが正道だろう。
しかし点差が離れている今、ここは追撃のチャンスと見る。
そう判断していた私は、打 で追っかけリーチに踏み切った。